今季初めて実施したセ、パ交流戦は18日、全日程計216試合を終了し、パ
が105勝104敗7引き分けと、わずかにセに勝ち越した。概ね好評をうち
に終了したセ、パの交流戦であるが、日本シリーズ以外では見ることの出来な
いセ、パの真剣勝負をファンに提供出来たことが何より大きい。さらに言えば
日本シリーズでも見られそうに無いカードが満遍なく見られたのだ。

 

ファンはそれで良いかもしれない。滅多に見ることの出来ないカードが実現し
たのだから、それはそれで喜ぶべきことだ。だが、予想されていた通りパ球団
を相手にしたセ球団は、集客力のある巨人、阪神両チームとの対戦がなかった
ことが大きく影響し、観客数が軒並み減っている。交流戦はかねてからパ球団
が望んでいたことで、赤字に喘ぐパ球団の事実上の救済策であった。

 

各球団にとって、利益の配分としてしか交流戦が役目を果たさないのであれば
不毛極まりないことだ。セ球団が嫌々付き合っている構図は、ファンの目から
見ても気持ちの良いことではないだろう。改革はまだスタートラインから一歩
進んだ程度だ、試合だけでなく改革も真剣勝負で!