韓国政府は3日から14日までの日程で、日韓が領有権を主張する竹島
辺を含む海域の海流調査を実施する。日本は反対しているが、竹島の実効
支配強化の方針を変えていない韓国政府は調査を強行、日本が妨害する場
合は護衛艦などで対応する構えだ。衝突回避に向けた日韓の駆け引きも激
化している。盧武鉉大統領は今年4月、日本による竹島海域の調査計画に
反発し、強硬な対日方針を示す特別談話を発表。青瓦台は6月26日、こ
の方針に沿う形で調査実施を決定した。外交通商省も調査を「正当な権利」
と主張している。

 

竹島は存在そのものはちっぽけな岩のような島だが、日韓にとって強固な
障害物となっている。かつて朝日新聞の論説主幹が竹島を譲って友情島
しろと大放言をかましてくれたが、譲ろうが譲るまいが韓国は歴史認識
言う動かしがたい部分をもって次は注文をつけてくることが目に見えてお
り、反日を原動力とする政権が続く限りは、そしてそれに迎合する韓国の
メディアが存在する限りは、日韓と間には常に火種は残るのである。これ
をもってアジア外交の失敗とするのは、あまりに稚拙であろう。現に靖国
神社の参拝以外でも、扶桑社の歴史教科書を批判し教育にまで踏み込んで
きたことも記憶に新しい。

 

今回の竹島海域の調査も、強硬姿勢を示すためのデモンストレーションに
過ぎないであろうが、わざわざ座して待つ必要は無い。あくまで竹島は我
が国固有の領土であって、韓国に譲ったつもりも無いのだ。我が国が国際
法に則って、竹島海域に調査船を派遣した際には、いわゆる外交努力によ
って最悪の事態は回避されたかもしれない。だが、現実には韓国は同じこ
とを繰り返そうとしている。それでもなお、韓国の言い分を飲めと言うの
であれば、それは外交でも何でもないのではなかろうか。