大阪維新の会松井一郎幹事長は28日午後、「大阪都構想に再挑戦するスタートに
する」として、11月の大阪府知事大阪市長のダブル選挙で、5月に廃案となった
大阪都構想を再び掲げて戦う方針を明らかにした。維新は両選挙に独自候補を擁立予
定で、ダブル選での最大の争点となりそうだ。政令指定市大阪市をなくし、五つの
特別区に再編する大阪都構想は5月に行われた大阪市での住民投票で、反対が70万
5585票と賛成を1万741票上回り、廃案となった。

 

住民投票からわずか3カ月で再度、都構想を掲げることには反発も予想されるわけだ
が、僅差での敗北だったために諦めきれないと言うことだろうか。ただ、維新の会の
顔である橋下氏が政界引退を表明した中で、後任として誰が市長選に臨むことになる
のか。その辺りが橋下氏頼みだった維新にとって、最大の課題であろう。ダブル選で
市長、知事のいずれかでも維新が取りこぼせば、大阪都構想は一気に破綻する。維新
はかつての勢いを取り戻せるだろうか。