駿河湾震源とし静岡県震度6弱を観測した地震で、負傷者数は11日
夜までに、総務省消防庁のまとめで、同県103人、愛知県3人、神奈川
県3人、東京都1人の計110人に達した。気象庁によると、体に感じる
震度1以上の余震は午後7時までに、震度3が1回など計15回発生。同
庁は大きな余震が起きる可能性もあるとして、引き続き警戒するよう呼び
掛けた。静岡県では、牧之原市で987棟、菊川市で618棟など住宅計
3340棟が一部損壊した。静岡市掛川市菊川市で計3件の火災が起
きたが、鎮火した。避難勧告が出たり、自主避難したりした住民はいない。

 

台風が通過していったと思いきや、追い討ちをかけるかのように東海地方
を中心に強い地震が襲った。発表では発生が近いとされていた東海地震
はなかったとのことだが、いずれにしても震度6弱地震が起きた割には
被害は少なく安心した。東名高速の牧之原サービスエリアの付近で、上り
線の路肩ののり面が崩壊したため通行止めとなっていたが、どうやら13
日には開通の見通しのようだ。今回の地震東海地震に結びつくものでな
いと判断されてはいるものの、人知の及ばないのが自然と言うものであろ
う。台風に地震と我が国を自然災害が襲っているが、まずは被害を最小限
にすることが必要だ。衆院選を前にしているとは言え、政府は積極的に動
くべきなのではなかろうか。