韓国と北朝鮮の高官が22日夕から南北の軍事境界線上にある板門店で会談を続ける中、
韓国国防省当局者は23日、北朝鮮の潜水艦約70隻の約7割が基地を出たことを明ら
かにした。こうした事態は極めて異例という。軍事境界線に近い砲兵戦力も南北高官会
談の前日に比べ、2倍以上増加。命令が出れば、いつでも発射できる態勢を整えている
という。国防に詳しい専門家は「南北高官会談を有利に進めるための戦略的な圧迫と見
ることができる」と説明した。

 

韓国軍によると、基地から出た北朝鮮の潜水艦は普段の10倍以上に達し、韓国軍もそ
の位置を把握できていない「深刻な状況」のようだ。むろん、潜水艦と言っても北朝鮮
の潜水艦は数だけを揃えた旧式で、いざ戦闘となれば大して活躍は出来ないだろうが、
それでも韓国に与える心理的な影響は大きいだろう。かつて北朝鮮が仕掛けた砲撃戦で
は、韓国側は有効な反撃がすぐに出来ず、最前線の韓国軍がまともに反撃出来なかった
ように、かなり弛緩しているように見える。同じような状況になった際、韓国軍がどれ
だけ動けるだろうか。