どうやら歴史は繰り返すようだ。文科省で検定中の「新しい歴史教科書をつくる
会」のメンバーらが執筆した扶桑社版の社会科教科書(歴史と公民)が外部に流
出しているとの報道があった。一部では「扶桑社が持ってきた」との記述がある
ものの、過去の例から検定中のものが流出したと見て良いだろう。

 

2001年に左翼系の自称市民団体や左翼政党系の団体の大々的な不採択運動を
巻き起こし、「つくる会」の事務所を放火する過激派まで登場し、採択の意向を
示した採択区には組織的な妨害工作を行い、一部では脅迫、誹謗中傷を書いたチ
ラシを配布するといった嫌がらせが相次いだ。

 

扶桑社版の教科書をどうにかして不合格にしたいのであろう。白表紙本を事前に
入手・公開し、自分達で検定というか検閲しているわけである。常軌を逸した行
為で、文科省の検定制度そのものを否定している。11日に発売された「週刊キ
ム曜日」が「独占入手! これが検定中の『つくる会』教科書だ」のタイトルで
内容を写真入りで報じているのが良い例だ。

 

今後は朝日の韓国・中国への御注進報道が続くに違いないが、冷ややかな目で見
れば何とも滑稽な見世物だろうよ。