民主党永田寿康衆院議員は28日午後、ライブドア事件をめぐる「送金メー
ル」問題について、国会内で記者会見した。永田氏は「しんぴょう性について
十分な調査が進まないまま質問に至った」と認めたうえで「私の質問で迷惑を
かけ、国会を混乱させお詫び申し上げる」と謝罪した。自らの進退については
鳩山由紀夫幹事長に一任しており、判断に従う」と述べた。党は永田氏に議
員辞職は求めず、半年間の党員資格停止処分とする方針。経過については2月
1日にメールの情報を聞き、6日にメールのコピーを入手。8日ごろに野田佳
国対委員長、11日に前原誠司代表に報告し16日に衆院予算委員会で取り
上げたと説明した。

 

入院していた、いやさせられていた永田議員の会見がようやく開かれたわけだ
が、半年間の党員資格停止処分の決着が良かったのかどうか、前原代表と共闘
国対委員長となった野田氏も国対委員長を辞任した。ひとまず揺れに揺れた
送金メール問題も落ち着くことだろう。それが国会の正常な形であろうし、与
党への攻撃のためにネガティブキャンペーンを張るのも、いい加減やめて欲し
いのが国民の本音であろう。いつまでたっても政権を任せられない政権準備政
党は旧社会党のように、万年野党で終わるなら民主党の存在理由は55年体制
に逆戻りしかねない。何にしてもメールが偽物であったと前原代表も認めてお
り、情報提供者の意図が何であったのかを民主党としても調査すべきだ。

 

安全保障分野が得意とされる前原代表にとって、とてつもない爆弾となってし
まったと揶揄されているうちは、ひとまず守勢に回ってひたすら恭順姿勢を見
せるべきであろう。これまで多くの贈賄や不祥事が起きてきたが、襟を正すの
は国民の目が向いているうちだけである。ただでさえ不祥事の続いた民主党
の国民の目は失望感に満ちており、信頼の回復にはただ愚直な姿勢しかない。
呆れるくらいに愚直な姿勢を貫いて、信頼を取り戻せ。