中国軍が、台湾有事をにらんで米空母攻撃用の対艦弾道ミサイルの開発に
着手するとともに、ロシアから超音速長距離爆撃機も導入し、対米軍戦術
を修正していることが15日、明らかになった。米軍や自衛隊の迎撃兵器
の射程外からの攻撃に力点を置くことで、台湾有事に際して米空母機動艦
隊来援を阻止する目的とみられる。日台軍事筋が明らかにした。こうした
中国の戦術修正が成功すれば、米機動艦隊の台湾海峡接近が困難となり、
米軍は対中戦術の見直しを余儀なくされる。

 

中国が正面きって米軍の機動艦隊とぶつかって、これを退ける条件として、
まずは空母数隻を持たねばならないが、空母開発そのものが遅れており、
外洋で長期間作戦継続できる装備が不十分で、空母を空や海上、海中の攻
撃から守る護衛部隊と燃料・弾薬を補給する支援部隊も確保出来ていない
状態のようだ。また、増強を続けてきた潜水艦隊も、台湾有事に際して我
が国の海上自衛隊も「参戦」してくるとなると、厳しい戦いを強いられ、
機動艦隊の来援を阻止出来ない可能性が高い。

 

そこで対抗上、長距離攻撃が出来る体制を整えているのだろう。不透明な
軍事費増大が結局は地域の不安定をもたらすことを中国は当然わかってい
るであろうが、それでもなお軍拡を続けるのはあくなき覇権主義のためな
のか。米軍に対抗出来ると言うことは、同時に我が国の脅威ともなる軍事
力であると言うことだ。衛星破壊実験を行った際の批判には「中国は一貫
して宇宙空間の平和利用を主張している」との不敵な発言を思い出さずに
はいられない。