韓国の李明博次期大統領は21日、福田康夫首相との電話会談で、日本重
視の姿勢を鮮明にした。李氏は、首脳同士が相互に年1回訪問する「シャ
トル外交」の復活を提案。ぎくしゃくしがちだった日韓首脳の関係は、2
008年に大きく変わりそうだ。「シャトル外交がいい。早いうちに福田
首相とお会いすることを願っている」。李氏は、福田氏と未来志向の日韓
関係構築を目指す考えを伝えた。「ありがとうございました」と日本語で
締めくくった李氏に対し福田氏もカムサハムニダと韓国語で謝意を述べた。 

 

韓国にとって本来なら、同じ民主国家である我が国との関係が正常である
ことが望ましいはずなのだが、歴史認識をめぐって関係がぎくしゃくして
いた。特に反日を支持率上昇のカンフル剤に使っていたと言っても過言で
は無い、盧武鉉政権下ではそれが顕著であった。10年ぶりの保守政権が
誕生することによって、現実路線へと回帰するのは間違いなく、日韓関係
が正常なものになっていくことに大いに期待したい。だが、これまでも未
来志向の日韓関係とのフレーズは使われてきたものの、それが実現したと
は言い難かった。中国と言う大国が未曾有の発展を遂げる今、日韓関係の
強化は必須である。