民主党小沢一郎代表は27日、横浜市内で記者会見し、「第7艦隊だけ
で十分」とした自身の発言について、「私はまだ政府側ではない。具体的
なことは政権をとって米国から聞いてみないと分からない」と述べた。党
内外で小沢氏の真意をいぶかる声が相次いだため、沈静化を図ったとみら
れる。小沢氏は24日、地方行脚で訪れた奈良県香芝市内で記者団に、在
日米軍再編について、「軍事戦略的に米国の極東におけるプレゼンスは米
第7艦隊で十分だ」と述べた。しかし、27日の記者会見では、「在日米
軍で日本の防衛に関係する部分があれば、できる限り日本がその役割を果
たせば米軍の役割は少なくなる」と説明。

 

未来永劫、米国が我が国に駐留する必然性は無いが、中国やロシアと言っ
た核保有国、明確に敵対の意思を持つ北朝鮮がすぐ近くに控える現状にお
いて、自衛隊の現有戦力では抑止力には成り得ない。この発言には民主党
内からも「ベクトルとしては間違えていないが、時間軸が示されていない。
北朝鮮がミサイルを撃ち込んできたとき、今の日本には対抗する力がない。
日米の信頼関係をどう築くかが大切だ」と前原副代表が発言している。ま
た、社民党幹部は、「選挙が近いのに言ってほしくなかった。必ず『そん
な政党と選挙協力できるか』という話が出てくる」と護憲を旗印にする社
民党にとっては受け入れられない内容だったようだ。それにしても小沢代
表の記者会見の具体的なことは政権を取らないと分からないでは、あまり
に無責任すぎると感じたのは自分だけだろうか。それなら発言しなければ
良かっただけのことである。