地域政党大阪維新の会」代表の橋下徹大阪市長減税日本代表の河村たかし名古屋
市長は3日夜、大阪市内で会談を行った。両者は「増税、減税は社会システムの経費
を計算した後に決める」などと合意。月に1度の協議を持つことなどを確認し、次期
衆院選に向けた両党の連携に前向きな姿勢を示した。河村市長は、橋下氏がツイッタ
ーで「今の段階で増税だの減税だの脱増税だのは止めましょう」と批判したことにつ
いて「減税の旗を降ろすつもりはない」と言及。ただ、「減税についてもいろいろあ
る。増税や減税は、社会的システムを考えた後にしようといったことは共通している」
と述べ、橋下氏の主張に譲歩する姿勢も示した。

 

次期衆院選に向けて地域政党同士の連携が進みつつある。既成政党を凌駕する勢いを
実現出来るかは分からないが、少なくとも民主党政権が失った支持の受け皿となる可
能性は十分にあるだろう。無謀とも思われた大阪維新の会のダブル選挙も、圧勝で終
わったのはその良い例ではないか。しかし、気になる点は地域政党それぞれの思惑が
異なることであろう。既成政党以外の選択肢でしか無いのなら、連携が実現してもい
ずれは空中分解するのではないか。基本的な政策の合意が出来た上で、本格的な連携
に移行するのが現実的である。民主党政権が次期衆院選で崩壊するのは間違いなく、
次を狙う自民党も支持率が伸び悩んでいる。ますます混沌とした政界となりそうだ。