田中直紀防衛相は29日午前の衆院予算委員会で、次期主力戦闘機として導入する計
42機のF35戦闘機のうち、2016年度中に先行調達することになっている4機
について「正式な契約に至るのは夏前だと認識している」と述べた。その上で、価格
が高騰した場合の契約取りやめや機種変更の可能性に言及した。自民党石破茂前政
調会長への答弁。米ロッキード・マーチン社製のF35は、開発の事情で、納期の遅
れや価格の上昇が懸念されている。

 

田中防衛相は「この(夏前の)時期に至っても(価格や納期など米側の)提案内容が
実現できない事態になれば、わが国の防衛力整備が不安な状況になる。契約を取りや
めるか、新たな機種選定に入ることも視野に入れなければいけない」と語るものの、
果たして契約取りやめは決断出来るのだろうか。他の候補として上がっていたユーロ
ファイターやF18を代替機として調達するにしても、最終的にはF35を導入する
のか。それとも代替機をFXに据えるのか。その辺の判断をしないことには、F35
の契約取りやめは意味が無い。こんな時に田中氏が防衛相というのは、何とも間の悪
いことである。