海上保安庁は24日、沖縄県尖閣諸島魚釣島に香港の活動家らが上陸した事件で、
野田佳彦首相が「警備の業務に支障が生じない範囲で公開する」と表明したことを受
け、撮影したビデオ映像を来週、公開する方針を固めた。今後の警備活動に影響が出
かねないとの判断から一部は公開されない見通しだが、逮捕された全員が送検前に強
制送還されており、公開による捜査上の支障はないと判断した。海保幹部は「社会の
要請に応え、できる限り公開する方向で検討している」とした。

 

もともと海保は「映像を国民に示す意味、効果は確かにあり、公開したほうがいい」
と言った考えがあったとされ、政府が「警備の業務に支障が生じない範囲で公開する」
としていたのとは大違いである。不法に上陸した香港の活動家らは強制退去させたも
のの、それですべてが片付くわけもなく、おそらく彼等は再び尖閣諸島への上陸を企
図しているに違いない。その特に今回のように簡単に上陸されてしまうような事態は
避けねばならないのだ。どう対処するか、野田首相には真剣に考えて欲しい。