公明党山口那津男代表は26日、自民党の新総裁に安倍晋三元首相が選出されたこ
とについて、国会内で記者団に「自民党と培ってきた関係を生かしていきたい」と述
べ、引き続き連携していく考えを示した。公明党としては自民党の新執行部発足を待
って速やかに党首会談を行い、10月下旬にも召集される臨時国会野田佳彦首相を
衆院解散に追い込む方針を確認したい考えだ。

 

安倍氏集団的自衛権の行使は容認する方針だが、2006年9月の政権発足時には
公明党に配慮して連立合意には盛り込もうとしなかった経緯がある。今回、安倍氏
自民党の新総裁に選出されたことで、次期衆院選の結果次第では第二次安倍政権が実
現する可能性が出てきた。その際に公明党が連立に加わるかは分からないにしても、
今の流れでいけば十分に考えられるだろう。そうなると集団的自衛権の問題が両党の
間に横たわることになる。公明党が容認に転じるとは思えず、そこはお茶を濁すこと
になるのだろうか。