自民党の安倍総裁は17日、衆院選後初となる記者会見を党本部で開き、26日に発
足予定の第2次安倍内閣について「危機突破内閣」と位置付け、憲法改正の発議要件
を定めた憲法96条の改正に取り組む意向を表明した。また、休眠状態にある政府の
経済財政諮問会議を復活させる考えも示した。2012年度補正予算案については、
「大規模なものになる」と明言した。

 

安倍氏は再開させる諮問会議を「マクロ経済政策の司令塔になる。日本銀行総裁も必
ず出席する」とし、デフレ脱却に向けて舵を切った。むろん、安倍政権が担うのは経
済だけでなく、外交面でも早急な立て直しが必要だろう。それだけ民主党政権によっ
て失われたことは多いのだ。行き当たりばったりで政権運営をしたために、政策に一
貫性が無く、それでもマニフェストの看板政策にはこだわり続け、何も出来ないまま
自滅していった。自民党は「日本を、取り戻す。」をスローガンに掲げたが、取り戻
すには相応の時間は必要であろう。