野田首相は「『敗軍の将、兵を語らず』という言葉もあり、あまり私が多くを語る
ことは適切ではない。今回は大変、民主党にとって厳しい選挙結果となり、いぶし
銀のような多くの仕事のできる皆さん、あるいは前途有望な同志の皆さん、数多く
議席を失ってしまった」と民主党両院議員総会で語った。

 

野田首相がいくら努力をしようとも選挙結果を変えるのは難しかった。それだけは
間違いないだろう。しかし、敗戦の責任は取らなければならない。もし、野田首相
が来夏まで解散を先送りしたところで、第三極と呼ばれる政党が今以上に伸長して
手強い存在となっていたはずだ。民主党は大敗を喫したことで、現職閣僚は軒並み
落選してしまい、もはや有力な議員は数えるばかりだ。誰が敢えて火中の栗を拾い
代表になるのか、それくらいは見届けても良いかもしれない。