日本政府が米国から2017年3月末までに引き渡しを受ける次期主力戦闘機
F35Aの最初の4機の性能が、防衛省の要求を満たさないことが米国防総省
の年次報告書で明らかになった。先の日米外相会談でもF35問題が初めて取
り上げられており、実戦配備が不可能となることで、日米の新たな懸案に発展
する雲行きとなってきた。

 

F35Aが搭載予定の最新ソフトウエア「ブロック3」には、短射程空対空ミ
サイルなどを装備できる最終型のF型と、同ミサイルが搭載できないI型の2
種類があるようだが、我が国に最初に納入される機体は後者であることが明ら
かになり、実戦では使えない機体のようだ。I型は、実戦向けではなく訓練用
とされる前段階の「ブロック2A」と同程度の性能にとどまるとされる。なぜ
このような事態になったのか、米国側の問題ならそれは正されなければならな
いだろう。何らかの説明を求めるべきである。