安倍首相の施政方針演説に対する各党代表質問が、4日の衆院本会議で始まり、質問
に立った自民党小池百合子氏と日本維新の会藤井孝男氏がそろって憲法改正の発
議に衆参各院の3分の2以上の賛成が必要とする要件を定めた96条の改正を首相に
求めた。小池氏は「憲法審査会の議論を早急に再開すべきだ。96条について、国会
の意思を明確にすることは重要で、賛同をお願いする」と与野党に同調を呼びかけた。
藤井氏は「憲法改正を容易にするよう、まず96条改正に着手すべきだ」と主張した。

 

日本維新の会憲法96条の改正について前向きであり、この点については自民党
同調するだろう。今夏の参院選自民党公明党が勝利し、日本維新の会議席数を
伸ばせば憲法改正の議論が急速に進むのではないか。安倍首相も「党派ごとに異なる
意見があるため、まずは多くの党派が主張している96条の改正に取り組んでいく」
と答えており、長年放置されてきた憲法改正が現実のものとなろうとしている。護憲
を旗印とする社民党共産党は小政党に転落し、民主党も軸足が定まらず、この流れ
を止める政党はいないのではなかろうか。