安倍首相は1日午前に行った同行記者団との懇談で、衆参同日選の可能性について、
「いずれかの時点では国民に信を問わなければいけない。適切な時期をとらえて解
散する」と述べた。野党には、高い内閣支持率や、野党に勢いがない現状をとらえ
て、首相が衆参同日選に踏みきるのではないかと警戒する声がある。首相が懇談で
解散を否定しなかったことも、野党をけん制する狙いがあるとの見方が出ている。

 

衆院選の「1票の格差」をめぐって違憲判決が相次いだものの、『0増5減』で違
憲状態が解消されれば、伝家の宝刀を抜くことは出来るようになる。自民党が圧倒
的な支持率を誇る中、野党は安倍政権を攻めあぐねており、今のままでは衆参同日
選となった場合でも、野党は文字通り壊滅的な敗北を喫する可能性があるだろう。
この勢いを利用しない手は無いと安倍首相が考えるのは当然だ。むろん、伝家の宝
刀は持っているだけで、最大の威力を発揮するのは間違い無い。