与野党9党の幹事長らは29日、大阪市内で開かれた関西プレスクラブ主催の政治討
論会に出席した。自民党日本維新の会は、憲法改正の発議要件を定めた96条の先
行改正に賛成とした上で、連携に前向きな姿勢を示した。自民党石破茂幹事長は9
6条の先行改正に関し「日本維新の会にはシンパシーを感じる。政権運営とは別だが、
96条ではほとんど一緒だから組める」と述べ、政策ごとに協力関係を築く「部分連
合」で実現を模索する考えを示した。維新の松野頼久国会議員団幹事長も「96条で
自民党と協力する形になる」と応じた。

 

この討論会では東京都議選で圧勝し勢いに乗る自民党を、民主党など野党7党が集中
的に攻め立てる構図となったようだが、同じ改憲勢力である日本維新の会が一部同調
する動きを見せたものの、集中砲火を浴びた自民党の石破幹事長。しかし、それでも
自民党の優位は揺るいでいない。それだけ野党の存在感が薄れていることの証左であ
り、自民党に対抗するだけの政党が存在しないことでもある。特に民主党の凋落は著
しく、再起不能の状態に陥っているのではないか。党再生への道筋をつけるどころか、
解党に向けてひた走っているように見えてならない。