生活の党の小沢一郎代表は17日、都内の日本外国特派員協会で記者会見し、安倍晋三
首相の国家観について「私の言うノーマルな国家とはかなり違う。軍事力を強化し、民
族主義、愛国主義を政治が鼓舞するのが普通の国ならば、北朝鮮普通の国だ」と批判
した。また、「右寄りの彼(安倍氏)の政治姿勢は国際社会でも信頼を失いかねないし、
国内的にも混乱を招く恐れがある」と指摘した。

 

すでに政治家としては終わった感のある小沢氏が何を発言しても、何の影響力も与えな
いだろう。安倍首相を右寄りと批判するのは勝手だが、小沢氏は中国や韓国に過剰な配
慮をしてきたことはどう考えるのだろう。民主党政権交代に導いた手腕は、それなり
に評価されるべきだろうが、民主党の幹事長として小沢氏が成し遂げたことはいったい
何なのだろうか。一つ言えるのは民主党がきちんとした政権運営をしていれば、政権を
失うこともなかったであろう。そのことの反省を活かしている風に見えないのは、極め
て残念なことである。