日中両国は12日、日中平和友好条約締結から35周年を迎えた。日中双方で記念行事
は行われず、沖縄県尖閣諸島をめぐり冷え切った日中関係を象徴する節目の日となっ
た。北京では、12日に合わせて訪中した公明党遠山清彦衆院議員ら与野党の国会議
員9人が、中国外務省や、海外の政党との交流を担当する中国共産党中央対外連絡部の
幹部と会談した。遠山氏によると、一連の会談では両国間の紛争について「平和的手段
による解決」を図るとする日中平和友好条約の精神を確認したという。

 

無理に友好的な演出をしたところで、日中両国にとって何の得にもならないだろう。そ
れだけに記念行事をしないのは正解である。我が国の固有の領土である尖閣諸島への野
心を隠そうともせず、侵入を続けて既成事実を積み重ねている。ここまで中国に付け入
る隙を与えたのは、歴代の自民党政権によるものが大きいが、民主党政権の3年間も極
めて問題があっただろう。鳩山氏は引退後に中国を利する発言を繰り返し、我が国を貶
め続けている。さらに、那覇地検に責任を押し付ける形で、中国漁船衝突事件の幕引き
を図った菅政権。例を挙げればキリがない、民主党の対中失政の数々である。