民主党菅直人元首相は30日、自らのブログで、四国霊場88カ所を歩いて巡る「お
遍路」を終えたことを明らかにした。29日に88番札所の大窪寺を参拝した。菅氏は
年金未納問題で党代表を辞任した後の2004年7月にお遍路を始め、中断を挟み、首
相辞任後の11年10月に再開した。ブログには「結願まで9年かかった。次の政権交
代はいつになるか。それまでには原発ゼロを実現しておきたい」と書き込んだ。

 

菅氏にとって「お遍路」とはいったい何なのだろうか。党員資格停止処分を受けている
ため、民主党に居場所もないであろうし、現実逃避のための「お遍路」なのかもしれな
い。そうなるとご利益も何もあったものではないが、周囲の雑音は気にしないのが菅氏
の良いところではあろう。東京に帰ってこなくても誰も困りはしまい。脱原発の伝道師
として、それこそ世界をお遍路したらいかがだろうか。