共産党志位和夫委員長は12日の中央委員会総会で、来年1月の党大会で提案する
決議案を報告した。志位氏は「7月の参院選で躍進した中での大会になる。今後、正
面から対峙すべきは自民党政権だ」と自共対決の姿勢を鮮明にする方針を述べた。決
議案では、消費税大増税社会保障切り捨て、原発推進集団的自衛権行使容認、特
定秘密保護法案を安倍晋三政権の「暴走」と指摘した。若い世代の党員確保に全党挙
げて取り組むなどの内容も盛り込んだ。

 

民主党の凋落を尻目ににわかに躍進した共産党。このまま党勢を拡大したいのだろう
が、野党の中の野党と言える存在だけに他党との連携も難しく、特に政策面では決定
的に折り合わない。それだけに自民党との対決姿勢を鮮明にしたところで、それは単
なる独りよがりに映るのではないか。確かに民主党以外の投票先として都議選や参院
選では選ばれたものの、消去法的に選ばれたに過ぎず、政党としての支持があるとは
言い難いだろう。野党の中の野党として生きるのが共産党の道である。