下徹大阪市長の辞職に伴う出直し市長選への出馬を検討している大阪市北区
長の中川暢三氏は24日、市に辞職願を提出し、受理された。28日付で辞
職する。市長選を巡っては、維新の会を除く自民、公明など各党は橋下氏に
反発して候補を擁立しない方針を決めている。中川氏は市長選について、「
大阪都構想でなくても、政令市で出来る改革はたくさんある」と意欲を示し
ており、出馬すれば選挙戦になる。

 

今回、北区長を辞職する中川氏は元兵庫県加西市長で、橋下氏の目玉政策だ
った公募制度で区長に起用された経緯がある。つまり、橋下氏にとって身内
のような候補が市長選に出馬する。これを素直に受け止めることは出来ない。
無投票再選を避けるために橋下陣営が擁立したに過ぎないと誰もが考えるの
ではないか。このような小手先の対応がますます維新の会離れにつながる。
そんな心配よりも無投票再選を避けるのが最優先だとすれば、本当に悲しい
ことである。維新の会は終わったと言わざるを得ない。