ロシア・メディアによると、ウクライナ海軍のベレゾフスキー総司令官が2日
寝返り、親ロシア派のクリミア自治共和国に忠誠を誓った。総司令官は1日に
新政権のトゥルチノフ大統領代行から任命されたばかりだった。これより先、
クリミア半島南部セバストポリの海軍参謀本部前にロシアの特殊部隊が到着し
たとされる。

 

ロシア系の住民が多数を占めるクリミア自治共和国だけに、ロシアの浸透は相
当なスピードで進んでいたようだ。海軍の総司令官があっさりと敵側に寝返る、
このような事態が起きると言うことは、ウクライナの新政権が極めて脆弱なた
めであろう。親欧米派が政権を奪取しても欧米は表立っては支援できず、一方
のロシアは一気にクリミアを抑えてしまった。批判を意に介さず、ウクライナ
への野心を隠そうとしないプーチン大統領率いるロシアに、世界は何も出来な
いのだろうか。