みんなの党は8日午前、国会内で役員会を開き、化粧品製造販売会社会長
から8億円の借り入れを受けていた渡辺喜美氏の代表辞任を正式に了承す
るとともに、11日に所属国会議員による代表選を実施することを確認し
た。次期代表選びは浅尾幹事長が軸になるとみられる。役員会の冒頭、浅
尾氏は「(渡辺氏の辞意表明を)重く受け止め、一致結束して物事を前に
進めていきたい」と述べた。渡辺氏は欠席した。

 

みんなの党の規約では代表が任期途中で辞任した場合、「両院議員総会
代表を選出することができる」と定めており、早々に代表選を開き渡辺氏
の後任を選ぶことになる。ただ、渡辺氏の政治とカネの問題が解決したと
は言い難く、新代表はこの問題をうまく処理できるかが問われるだろう。
と言っても、ナンバー2だった江田氏が結いの党を結成してしまった以上、
ナンバー2に格上げされた浅尾氏以外に選択肢はない。まだ二期目の浅尾
氏にみんなの党をまとめられるか、早くも正念場を迎えている。