日本維新の会橋下徹共同代表が、結いの党と合併後の新党の代表には就か
ない意向を固めた。いったん国政から退いて当面、「大阪都構想」に集中す
る。また、両党は11日、合併に向けて、政策のすりあわせを続けることを
確認した。複数の維新幹部によると、橋下氏は、結いとの合併方針を決めた
5日の執行役員会後、都内のホテルで松井一郎幹事長ら幹部とともに、結い
江田憲司代表と会談。合併後に代表選を実施する方針を確認した。その際、
橋下氏は「僕は立候補しません」と明言したという。

 

橋下氏にとって本来やるべきことの第一は大阪市政である。維新の会は国政
に進出したものの、橋下氏は国会議員でもなく、あくまで共同代表として名
を連ねているに過ぎない。だが、大阪系と旧太陽の党の議員を何とか繫ぎ止
めているのは、橋下氏が接着剤の役割を果たしているからだろう。特に石原
氏との関係は非常に重要であり、仮に結いの党との合併が実現した場合、共
同代表である石原氏が推挙されるはずだが、大阪系は結いの党と連携して、
代表選に候補を立てるはずだ。それが禍根とならないよう、どのような手を
打つのだろうか。