民主党海江田万里代表は26日の記者会見で、玄葉光一郎前外相らが党代
表選の前倒し実施を求めていることについて「まさにこれから国会の最終盤
だ。国民には集団的自衛権行使に対する怒りの声もあり、国会議員はしっか
り受け止めて努力すべきだ」と強調し、前倒し論をけん制した。自身の進退
については、中国唐代の詩人・李白漢詩を引用して「『俗人がいろんなこ
とを聞いてくるが笑って答えず、心おのずから静かなり』というのがいいな
とつくづく思っている」と述べ、不快感を示した。

 

海江田氏にとって代表選の前倒しは海江田下ろしと受け止めているのだろう。
確かに民主党は海江田代表の体制になってから、反転攻勢どころか、与党に
やられっぱなしの状態である。執行部を刷新して与党と対峙したい、そんな
思惑が玄葉氏らにはあるのだろうが、果たして他に代表のなり手がいるのだ
ろうか。刷新しただけで満足では話にならない。民主党は最大野党として、
他の野党を引っ張っていく責任があるだけに、まともな人材がいないのなら
それはそれで困ったことだ。