日本維新の会松野頼久国会議員団幹事長は7日、テレビ東京の番組で「橋
下氏には次の選挙に必ず出てきてもらう。長年のしがらみを破壊するため橋
下氏の力が必要だ」と述べ、橋下徹共同代表に次期衆院選出馬を求める考え
を示した。松野氏は維新分党後に橋下氏がつくる新党に参加する。「橋下新
党」との合流を目指す江田憲司結いの党代表も同じ番組で、「橋下氏は堂々
と(衆院選に)出てもらいたい」と語った。

 

日本維新の会の躓きは、その出自である大阪維新の会の存在が大きいだろう。
総大将である橋下氏が大阪から動けない割に、国会議員団に全権を委ねるこ
ともせず、中途半端な組織であった。むろん、共同代表である石原氏が国会
議員を束ねていたわけだが、大阪系の議員が露骨に距離を置き、統制がとれ
ていたとは言い難い。松野氏が橋下氏の出馬を促すのは、そう言った失敗を
続けないためであろう。ただ、そこまでに橋下氏が大阪でやるべきことを、
きちんと果たせるかは怪しいものだ。