日本維新の会の橋下共同代表のグループと結いの党は9日、衆院統一会派
日本維新の会・結いの党」の結成を衆院事務局に届け出た。一方、新党
「次世代の党」を結成する石原慎太郎衆院議員のグループも同日、衆院
新会派を届け出た。「日本維新の会・結いの党」は、橋下氏側32議席
結い9議席の計41議席で、衆院民主党に次ぐ野党第2会派となる。会
派の代表には橋下氏側の松野頼久氏が就いた。一方、「次世代の党」は1
議席となり、平沼赳夫氏が代表になる。

 

第三局の雄になると思われた日本維新の会の歴史は、呆気なく終止符を打
った。橋下氏と石原氏のコンビが国政を騒がしてくれるかと思いきや、歯
車が狂ったのは橋下氏のいわゆる「慰安婦」発言がきっかけではないか。
橋下氏の軽はずみな発言で、日本維新の会は一気に支持率を落とし、躍進
が期待された参院選でも議席は伸び悩んだ。その辺の総括はされないまま、
橋下・石原共同代表の体制は維持されたのは間違いであった。円満な分党
を両氏は主張するものの、決してそうではない。