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菅直人元首相は11日、訪問先の韓国・ソウルで、「福島原発事故の教訓」と題した
講演を行い、脱原発の重要性を訴えた。その後の原発問題などに関する公開討論会で
菅氏は、日韓、日中関係について「政府レベルで日韓、日中のコミュニケーションが
できにくい状況だが、環境や核の問題はいずれかの国で事故が起きれば影響が及ぶ」
と指摘した。さらに「(日中韓3国が)再生可能エネルギーを融通し合えれば、地域
の安定に役立つ」と述べた。
菅氏にとって脱原発を訴える以外に生き残る道がないのだろう。それにしても隣国ま
で出向いて講演するような内容とは思えない。元首相として他にやるべきことはたく
さんあるのではないか。菅氏の行動を止められない民主党も如何なものか。島口の我
が国と陸続きの中韓とはエネルギーの融通など考えにくく、考えそのものに無理があ
る。脱原発を旗印にするのは、菅氏にとっては重要なことかもしれない。だが、それ
は我が国に迷惑を掛けない範囲でやって欲しいものだ。