林芳正農林水産相は28日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設で、海底ボーリン
グ調査などの作業停止を求めた沖縄県翁長雄志知事の指示について、効力を停止さ
せる方針を固めた。効力を止めるために防衛省が行った執行停止の申し立てに異議を
唱えた県の意見書を確認した上で、林氏は申し立てが成立すると認定、執行停止の要
件を満たすとも判断し、30日にも正式決定する。

 

反対派からの突き上げに抗しきれなくなった翁長氏。オール沖縄を掲げて知事選を戦
ったとは言え、その実態は左派中心の支援であった。元自民党の支持基盤を取り込ん
だものの、普天間基地の移設問題は民主党政権が迷走させたこともあって、解決の糸
口は見えてこないのが現状だ。それでも反対派へのアピールのため、調査の作業停止
の指示を出したわけだが、正攻法で行けば当然粉砕されるだけである。次の一手を考
えているのか、定かではないが、厳しい戦いが続くことだろう。