ある意図を持って作られた流行ほど恐ろしいものは無い。
消費者心理を読むことは、消費者を相手にしている企業であれば最も重視して
いる項目であろう。マーケティングをした上で商品やサービスを売り出す、と
いった流れで必ずしもヒットするわけでもないが。

 

去年、日本を席巻したかに見えた「韓流」とて実情はどうだったのか。中高年
層の女性は、時間と暇を持て余している。さらに言えば財布も握っている。
現実世界ではリアリストでありながら、韓国のスターとされる俳優たちには胸
をときめかせる「ロマンチスト」ぶりを見苦しいほど発揮した。
流行を作り出した側は、韓国から丸ごと放映権を買い取ったドラマを昼から夕
方の時間帯に垂れ流し続ける、非常に「安上がり」な方法で追い打ちをかけた。

 

だが、彼らは次の「流行」を考えている。飽きさせて次の「流行」に目を向け
させる、当面注目すべき点は如何に「韓流」を終わらせるかに違いない。
「ジャニーズ」や「吉本」のように不動のコンテンツとはなりえないのだから。