メジャー3団体について、ここまで書いてきたが一つ触れておくべき点がある。
昨年の11月末に事実上、崩壊した「ZERO−ONE」。新日本プロレスを解雇
された橋本真也が立ち上げ、NWA/TNA系の外人層をうまく取り入れた比較的
順調な興行を続けていたはずだった。

 

だが看板選手が橋本一人という脆弱な選手層では、橋本の長期離脱がそのまま団体
として立ち行かなくなる要因となる。エースの下にいるのは、「帯に短し襷に長し」
の選手ばかりが現実だったのだ。結局、橋本は団体の経営権を放棄したと言えば聞
こえは良いかもしれないが、残務の整理を解雇した社員に丸投げしただけに過ぎな
かった。ここで「ZERO−ONE」は完全に停止した。

 

残された選手達は「ZERO−ONE MAX」を旗揚げし、橋本とは完全に袂を
分かち、新たな一歩を踏み出そうとしている。まだ動き始めたばかりではあるが、
今後の動きには注目していきたいところだ。(4に続く)