NHKの出した公開質問状を「黙殺」した形の朝日新聞社であるが、場外戦は
相も変わらず続いているようだ。NHKが生中継するはずだったラグビー選手
権で、審判の胸に「朝日新聞」の広告が入っていたことが日本ラグビー協会
NHKとの協定書に反するため、NHKは急遽深夜の録画放送への切り替えを
発表した。

 

迷走の末、結局生中継されるというドタバタぶりであったが、ラグビー協会の
怠慢が引き起こしたもので、別段NHKに非は無いように思われる。共催する
立場でもあるNHKの放送に「朝日新聞」の広告を垂れ流されてはたまったも
のではないだろう。ただでさえ対立している両者がラグビーと言うスポーツを
借りた代理戦争になっても仕方あるまい。

 

いわゆる番組改編「問題」とやらが長引けば長引くほど、確実に朝日が問題と
したい部分は風化していく。市民団体がどう騒ごうとも、である。NHKから
公式に返答があったのだから、次に回答するのは朝日の番ではなかろうか。言
葉のキャッチボール、コミュニケーションの基本を忠実に守るべし。