新日が最大手のプロレス団体であることは誰もが認めることであるが、本当
にファンの期待にこたえた試合を提供出来ているのか、と問えば決してそう
ではないだろう。ここ数年は契約更改の場が、まるでプロ野球のように注目
を集めており、リング外での話題に目がいく状況だ。

 

コンサルタントでもある草間社長が果たして新日を立て直せるのかは未知数
だ。少なくとも就任後から何が変わったのか、はっきりと目に見えるものは
ない。若手選手が充実してはいるようだが、今は将来の投資を行うだけの余
裕も無いわけで、勢いを取り戻す駒にはなりえない。

 

良くも悪くも日本のプロレス界を支えてきたのは、新日である以上は何とし
てでも立て直していただきたいものだ。かつてのように「画」を描ける現場
監督の登場を待つのみである。(8に続く)