学生の学力低下の元凶とされた「ゆとり教育」を掲げた学習指導要領の
見直しを中山成彬文科相が要請し、現行の指導要領は来年には改定され
ることとなるようだ。苛烈な受験戦争を生んだ「詰め込み教育」の反動
も他国との学力を比較した際に、データとして明らかになった学力低下
という事実の前にはなすすべもなかったようだ。

 

日本の将来を背負うのは、子供達なのであり非常に歓迎すべきことであ
ろう。むろん「ゆとり」を無くすだけで学力が戻るわけでもない。検証
作業をしっかりした上で、指導要領のどこが誤っていたのかを把握しな
ければ何の意味もない。今までのような官僚の作文に用はないのだ。

 

「子供達には今日と言う日は1日しかない」と中山文科相は言ったそう
だが、正にそうである。環境の整った私立校に誰もが入れるわけではな
い以上、義務教育の受け皿はあくまで公立校なのだ。日本の将来がかか
っている、正に「皇国ノ荒廃、此ノ一戦ニ在リ」である。