正義とされる側から貼られたレッテルの払拭は難しく、故に不可能と言っても良い。
旧日本軍が南京陥落後に行ったとされる、いわゆる「南京大虐殺」はその典型では
なかろうか。今なお論議が続いているが、大虐殺の証拠とされる写真の真偽の検証
をするという新しい観点から見た本が出版された。

 

南京事件証拠写真」を検証する』(東中野 修道 (著), 小林 進, 福永 慎次郎)
という本であるが、ここで大事なのは虐殺があったのか、なかったのかを明らかに
するのではなく、証拠とされる写真そのものを検証しようという試みである。虐殺
の証拠とされた約140枚はいずれも合成や撮影時期が明らかに違う、といったも
のが多数であったとのことだ。

 

このような証拠として不十分な写真を使った反日プロパガンダにまんまと乗せられ
たメディアの罪は重いが、地道な検証作業を行うことで偽写真を見破ることが出来
るのだ。少なくとも事の真偽が不明確な状態である以上、見極める目を持つことだ。
写真は「真実を写す」とも読めるが、この場合には必ずしもそうとは言えなさそう
である・・・