マスメディアの発達は情報の量を圧倒的かつ迅速に提供出来る環境を整えた。さらに
ネットがそれに拍車をかけ、正に垂れ流し状態が続いている。ほとんどの情報が「ス
ルー」され、昨年のいわゆる「韓流」の情報のように、果たして優先的に流すほどの
ことなのかを考えることもなく、公共の電波を使い洪水のように垂れ流した。

 

ひとえに「数字」が稼げるかどうかが価値基準である以上は仕方あるまい。必要でな
いなら見なければ良いだけのことだ。だが、必要な情報が提供されないのは困ったこ
とではないか。あれだけ騒いだ北朝鮮拉致問題も、水が引くように紙面・テレビか
ら消えていった。例えば3月1日に改正油濁賠償法が施行され、事実上の北朝鮮に対
する経済制裁との声もあったが、実態はどれだけ影響があったのか。それを伝えるの
がメディアの役目であり義務である。

 

ここ最近の竹島をめぐる報道も、何を今さらといった感が強い。領土問題という国益
を左右する重大なことに対し、外務省や政府の無策を批判する前に自分達が竹島につ
いて何を報道してきたのか考えてもらいたい。特に無意味な反日キャンペーンを繰り
返す一部マスコミ。事なかれ主義に陥っているのは、叩いている側の自分達にも言え
ることなのではないだろうか。