日本のメディアは一点集中的に同じ話題を、これでもかと垂れ流し続けて、騒
動が一段落するとピタリと止まるという、かなり問題のある刹那的報道スタイ
ルが定着している。集中的に報道された割には、結局は「スルー」したまま忘
れ去られていくニュースが多いのは報道機関としてどうなのか。やはり自ら流
したニュースを顧みる必要性はあるのではないか。

 

マスコミ就職読本で有名な「創出版」という出版社の発行している「創」とい
う月刊誌がある。連載陣が、チョコボール向井大川豊総裁、さらには実刑
確定した田代まさしも、連載をもっていたりして(連載は打ち切られたが獄中
手記が掲載されている)なかなか個性的である。むろんメインの記事ではマス
コミ関係の特集が組まれ、そのギャップも楽しめたりするわけだ。

 

創の誌上では、先に挙げたように一点集中型の報道をされ、あっと言う間に紙
面から消えていったようなニュースを再考したりすることが多々ある。最近で
スーパーフリーの元幹部の手記が掲載され、過熱した報道が如何にスーフリ
を実態とかけ離れた形で伝えたのかが、リアルにわかるというものだ。熱気で
曇った目で見るのとは違ったものに見えることであろう。
創出版】 http://www.tsukuru.co.jp/