4月5日に衆院で可決、参院に送付されていたものの、中国の反日デモへの配
慮などから審議が先送りとなっていた祝日法改正法が5月10日にも参院で審
議入りする。中旬の参院本会議で可決、成立する見通しとのこと。中国への配
慮で審議を先送りするなど不甲斐ないばかりであるが、ようやく成立するので
あれば良しとしたい。

 

昭和という激動の時代を文字通り体現された先の先帝も、「四方の海 みなは
らからと思う世に など波風の立さわぐらむ」という明治大帝が日露戦争の前
に詠んだ歌を、日米の関係が緊迫する中での御前会議で詠まれ、戦争回避を誰
よりも望んでいた。その望みとは正反対に、先帝の戦争責任を問う勢力が未だ
に跳梁跋扈する日本を泉下でどう思われているのか。「昭和」という時代を思
い返す日として4月29日は位置付けられていくことであろう。