バンダイナムコ経営統合することが発表されたが、両社ともセガという相
手を一度は選びながらも「一緒」になれなかった縁がある。お互い老舗中の老
舗だけに、企業風土の違いを何処まで乗り越えることが出来るか注目すべき点
であろう。ゲーム業界・玩具業界ともに売り上げは下降線にあり、事業戦略は
どうなるのか気になるところだ。

 

ガンダムと言う最強のコンテンツを持つものの、バンダイの出すゲームは常に
二線級の扱いで評価は低かった。アーケード・コンシューマーで大ヒットした
3D対戦ゲームの「機動戦士ガンダム」もカプコンが開発を担当したことが大
きい。自社で強力なコンテンツを持ちつつ活かせない、その歯がゆさもあった
ことだろう。

 

一方のナムコはアーケードで黄金期を築き、コンシューマーでもクオリティの
高いソフトを提供し技術力には定評がある。さらに、フードテーマパークを流
行させる「手腕」を発揮し、積極的に新規事業の開発に力を入れている。ただ、
映画事業に手を出すなど資金の使い道に疑問が残ることもあった。(会長の道
楽かもしれないが・・・)

 

いずれにしても技術とコンテンツというお互いの長所を活かしつつ、停滞する
業界を是非とも盛り上げていただきたいものだ。