1947年5月3日に日本国憲法が施行したのを記念して、1948年公布・
施行の祝日法によって制定されたのが、本日の憲法記念日である。日本国憲法
が現実との乖離を指摘され久しいが、その一方で護憲派と呼ばれる人々がいる
のも事実である。戦力不保持・戦争放棄・交戦権否認を規定した9条を守るべ
く「九条の会」なる団体も組織され、「改悪」阻止を訴えている。

 

今まで護憲を担ってきたのは社民党共産党がその代表ではあったが、自民党
民主党の2大政党化路線の煽りを受けて、国会では一気に影の薄い政党とな
っている。つまり、国会を通しての対決姿勢を見せることが出来なくなり、両
政党の掲げる「護憲」は名実共にスローガンと化しているわけだ。それだけで
なく、生き残りをかけて社民党は職員のリストラ、共産党天皇制・自衛隊
認とより現実路線にシフトしている。

 

だが、時流の尻馬に乗るような憲法改正では意味はない。国民の求める日本人
の手による真の「日本国憲法」をじっくりと考えて欲しいものだ。与えられた
ものではなく、自分達で創ったものを求めている。それには国民がより関心を
もたないことにはどうしようもないわけでもあるが・・・