環境省では、地球温暖化を防止するため、夏のオフィスの冷房設定温度を28
℃程度にするための一環として、28℃の室温でも涼しく効率的に働くことが
できる「夏の軽装」を「COOL BIZ(クール・ビズ)」と名付け、推進
しているようだが、実に結構ではないか。今日から小泉首相も軽装になるよう
で、上着を脱ぎネクタイを外し「COOL」に決めて欲しいものだ。

 

機能性と言う意味ではスーツほど劣っているものはない。紳士の国英国では、
ワイシャツ=下着なので人前で上着を脱ぐのは失礼にあたる、と笑えない話も
あるようだが、クソ暑いのに上着を着ていては見ている方も暑苦しい。夏の間
は我慢大会でもしているかのような光景である。そもそも服装とはその国ごと
の気候風土に合わせた形で発達してきた。湿度が非常に高い国の夏に、スーツ
が向かないのは明らかである。

 

そう考えると沖縄の「かりゆしルック」は素晴らしい。気候風土に合わせた良
い例であるが、「COOL BIZ」にしてもやはり率先して上の世代から導
入してもらわないことには、やりにくさもあるだろう。精神論を振りかざして
無意味に上着を夏の間は着通すのではなく、まずは脱いでみてはどうだろう。
涼しさを得ることは出来ないにしても、何か開放感を得るのではなかろうか。