今日の16時半頃に起きた千葉県北西部を震源とするマグニチュード6.0の
地震の前に、首都の大動脈である鉄道機関はその脆弱さを露呈した。特に下町
を走るような路線は、長時間に渡り運転見合わせとなり利用者を大いに困らせ
たわけであるが、震度5でこれだけの大混乱となるわけで、いずれ襲い来るで
あろう震度6強の直下型地震には無力そのものに違いない。

 

だが、鉄道各社もテロ同様に自前で対策をとったところで、地震の揺れそのも
のを未然に防ぐことは出来ない。歯がゆいところだが、実際に震度6強の直下
地震が東京を襲えば、電車がどうのこうの言う前に街そのものが壊滅してし
まう可能性すらあり、半ば諦めムードがあるのかもしれない。都市計画という
面では東京は、贔屓目に見ても優れているとは言えず、ただひたすら地震が起
きないことを祈るのみである。