朝日のぶち上げたNHK番組「改変」問題とやらは、NHKの論点を明確にし
た公開質問状をぶち上げた側の朝日が無視することで、正にうやむやになって
きたが、ついに7月25日の朝刊にて「NHK番組改変問題、改めて報告しま
す」という見出しで2面に渡る検証記事を掲載したのだ。わけあって夜中の2
時半過ぎには、この記事を読んでいたのだが呆れ返るばかりの内容だった。

 

結論から書けば、中川氏が放送前日にNHK幹部に会った点、中川・安倍両氏
がNHK幹部を呼んだ、この2点は番組「改変」とやらの根幹部分であるが取
材の総括で書かれている通り「真相がどうだったのか、十分迫り切れていませ
ん。この点は率直に認め、教訓としたいと思います」としているのだ。朝日が
問題にしたのは両氏が圧力をかけ、番組が短縮されたことではなかったのか。
今更このような検証記事を出すことに、何の意味があるのか理解に苦しむ。

 

この記事を読んだ安倍晋三自民党幹事長代理のコメントは「確証がとれる裏付
けがとれなかったと認めている、それを認めるなら記事は間違っている。間違
いを訂正して私と中川さんに謝罪をしてもらいたい」と、実にもっともな内容
となっている。自分で真相が良くわかっていない、としておきながら2面に渡
って自己弁護を書き連ねる姿勢は見苦しいことこの上ない。