外務省は、米議会図書館所蔵の14―19世紀の地図を対象に、日本海海域の
名称がどのように表記されているか調査し、このほど、その結果をまとめた。
19世紀の地図の8割超が「日本海」と表記しており、「19世紀初頭からヨ
ーロッパで日本海の呼称が定着していた」という日本政府の主張が裏付けられ
たとしている。

 

調査対象は1730枚で、このうち、1435枚は日本海海域に何らかの呼称
を記載していた。内訳は、「日本海」が77%に上り、「朝鮮海」が13%、
「中国海」は2%、「東洋海」が1%、「東海」は0・1%だった。19世紀
発行の1285枚に限ると、「日本海」は82%を占め、「朝鮮海」は7%。
「東洋海」と記した地図は2枚、「東海」は1枚だった。

 

外務省にしては積極的な調査をしたのではなかろうか。韓国側は「『日本海
が定着したのは、日本の植民地主義が原因」などと主張し、「東海」と名称を
変えるよう国際社会に働きかけてきたが、これだけのデータを示されてどのよ
うな反応をするのか、非常に楽しみなところである。韓国側がこれに対抗して
出所の定かでないような資料を出してくるのか、これまで通り「植民地」であ
ったという感情論に働きかけてくるのか。

 

朝鮮日報では「『東海』の『日本海』誤記、日本植民地時代から」なる記事を、
1年前に掲載していたようだが、東海の名称を取り戻すなど筋違いもはなはだ
しい限りである。ほぼ使用されていなかった名称を定着させようとは捏造以外
のなにものでもないではないか。もともと日韓で争うようなことではなく、韓
国の駄々にいつまでも付き合う必要はない。