慰安婦問題の即時解決を訴え、韓国の元慰安婦らが12日、日本政府に公式謝
罪と法的賠償を求める小泉純一郎首相あての要請書を、55万4622人分の
署名と共に提出した。署名活動は昨年5月にソウルで始め、日本、中国、台湾、
アメリカ、フランスなど世界各地で集まった。記者会見した元慰安婦の吉元玉
さん(76)は「歴史教科書や靖国参拝など日韓にはさまざまな問題があるが、
戦争被害の問題も早く解決しなければ、このしこりは子どもや孫に引き継がれ
る」と訴えた。

 

法的賠償を求めるのは勝手なのだが、我が国政府は元慰安婦の方々への医療・
福祉支援事業や「償い金」の支給等を行うアジア女性基金に対し最大限の協力
を行ってきており、個人補償の問題は法的にもすでに解決済みである。特に日
韓基本条約には個人賠償請求について「完全かつ最終的に解決した」との文が
明記されている。公式謝罪については、悪名高き93年のいわゆる河野談話
示されたとおり、心からのお詫びと反省の気持ちを表明し、以後、日本政府は
機会あるごとに元慰安婦の方々に対するお詫びと反省の気持ちを表明している。

 

こういった誠意ある態度を我が国政府が取り続けても、それがなかったかのよ
うに焚きつけているのは何処の誰なのか。戦争被害の問題はすでに法的には解
決済みである以上、まずはそれぞれの国に要請をすべきであろう。いつまでこ
のようなことが続くのか、不幸にも慰安婦になられたことには同情するが、さ
すがに聞き捨てならないのも、また事実である。
【外務省 歴史問題Q&A】