いよいよ明日は総選挙である。一般的に天気が悪ければもともと支持する政党
を持たない無党派層が投票に行く気を無くし、投票率が下がるとされている。
確かに投票所とは近所の学校などが指定されており、雨だからと言って車で行
くような環境ではなかったりするわけで、となると歩いていくのは面倒=投票
に行かないと言う図式になってしまう。公明党のように組織票で成り立ってい
る政党にとっては、投票率が上がることは自党にとって好ましい構図ではない。
無党派層の票は自民・民主に流れることはあっても、公明党に流れることはな
く組織票以上の上積みがあまり期待出来ない弱みがここにあるからだ。

 

先日、SAPIOのとある記事で中国の天気事情が書いてあったので、これに
関連して紹介しておきたい。「どんなに猛暑でも『最高気温38℃』としか書
かない中国の新聞「気象欄」の特殊事情」と言うタイトルで、今夏の広東省
猛暑について触れている。夏の広東省は36℃程度が普通の気温とされるのに、
新聞の気象欄は高くても38℃止まりでしか発表していない。自ら例年にない
暑さであると記事で書いているのにも関わらずだ。市民たちは新聞発表に疑い
を持ち、嘘であると決め付けているとのことだ。

 

広東省の広州には「気温が40℃を超えたら労働者を働かせてはならない」な
る珍妙な条例があるらしく、猛暑だからと言ってその条例を適用してしまうと
工場の生産はストップし、経済発展に大きな影響を与えるため政府が公式発表
の気温の数字を操作していた、と市民たちは見ている。むろんこの内容が真実
かどうか定かではないが、ご都合主義の極みと言えば中国である。日中戦争
被害者数が何故か時代を経るごとに増えていくのが良い例だ。だからこそ気温
の数字を操作することなど造作もないと、一番わかっているのはそこに暮らす
市民たちであろう。